No.04 木村智彦 平成22年度公式メッセージ

平成23年2月26日(土)

1.始めに

平成17年度に男子高から共学校に移行して6年、4回目の女生徒を含む卒業生を送り出す式となりました。風はまだ寒くとも良い天気に恵まれた本日2月26日、学校法人大阪國學院浪速高等学校の第63期全日制普通科ならびに理数科の課程の卒業証書授与式にあたり、式辞を申し述べます。

2.来賓紹介と御礼

まずご来賓の皆様をご紹介させて頂きます。

(略)

このように多くの方々のご臨席を賜り、誠に有難うございました。壇上からではありますが厚く御礼申し上げます。

3.保護者への挨拶

そして保護者の皆様、本日はお子様のご卒業誠におめでとうございます。この3ヵ年の間、日々成長していく高校生としてのお子様の姿を見続け、今日、このようにして無事に卒業という「ハレの日」を迎えられたこと、お慶びも如何ばかりかと存じ上げます。心からお祝い申し上げます。そして今日までの本校教育へのご理解とご協力に対しまして厚く御礼申し上げます。

4.卒業生へ

さて卒業生の皆さん、ご卒業おめでとう。入学式から今日までの皆さんの頑張り、努力にたいして心から拍手を送ります。ここに集う598名の一人ひとりがしっかりと積み上げてきた集大成が今日の卒業式です。

本校は大正デモクラシーが華ひらいた時代の大正12年(1923)、遣隋使などが出発した、この由緒ある住吉の地に旧制浪速中学校として創立され、以来、大阪を代表する私学の代表として87年の歴史を刻み、幾多の有為な人材を世に送り出し、皆さんは新制高校通算63期の卒業生ということになります。

皆さんはこの浪速高校の伝統を引き継ぎ、素晴らしい教育環境の中で多くのことを身につけました。そして何よりも皆さんが得たかけがえの無い宝物が本日の卒業証書と浪速高校の仲間,友人です。3年間共に学び、喜び、笑い、悩み、泣き、助け合ってきた友人と友情がまず皆さんの最初の人生の財産です。

本日の598名を入れて28879名の同窓の力はそれは大きなもので、今後の人生で皆さんは浪速の卒業生であるという有り難さを実感する場面も多々あると思います。どうか浪速同窓の誇りと絆を大切にして頂きたいと思います。そして今日まで皆さんを温かく見守り、指導し、支えて呉れたご両親、先生方、同窓会、ご関係の皆様、他多くの方々への「報恩・感謝の気持」を忘れてはならないと思います。

5.「今を一生懸命に生きる」

さて皆さん、卒業式にあたり、最後の校長講話としての言葉を以下に伝えます。在校中に幾度となく私はあらゆる機会を通じて皆さんに思いをお伝えして来ました。その要点は一言で言えば「今この時を一生懸命に生きる」ということでした。

我々が直面する一刻一刻の時間を我が命と捉え、それを力一杯充実せしめることによって自分の人生の中に生きる価値を見出すという考えこそが神社神道の教えであり本校教育の骨子なのです。

将来に夢を描いてそこに空想するだけではいけません。「今この時を大切に生きる」ことが結局は最も効果ある後悔のない生き方だと教えてきました。一生懸命に生きると言うことは「努力する」「耐える」ということです。「耐え忍び努力をする」と言うことです。

人生は順風満帆ではありません。多くの試練が待っているでしょう。これからの皆さんは高校という狭い世界から大学へ、そしてその後は社会ということになります。これらは「広くて複雑」な社会です。実に様々な現象が皆さんの周辺に起きてきます。

「自己実現のために切磋琢磨を余儀なくされる社会」と言っても良いでしょう。そこに求められるものは「努力」です。この「目標、希望、志望に対する本人の我慢と努力こそが大切」なものでここに「人間の価値」があるのだと思います。

自由だ、権利だと叫んでみても世の中は変わらない。「人間として薫り高い尊敬に値する人間」は「失敗をしても七転び八起きで涙ぐましい努力で自分の人生を切り開いた」人であります。「不幸、不運を他人のせいにしても解決にはなりません」。どうか「夢を志に進化」させて「志」実現に向かって「諦めず努力する」ことを忘れないで下さい。一度や二度の失敗でくじけずに「自分は負けないという気概」と「へこたれないという決意」が必要なのです。

6.堅忍不抜の精神

そのために私は昨年10月14日にこの場所で行われた校長講話の席で「堅忍不抜」という言葉を持ち出しその意味するところを皆さんに伝えました。失敗したり競争に負けたりした時にはこの言葉を思い出してください。絶対に来る次の機会までじっと我慢し努力をして実力を磨きながらじっと耐え忍んで待つのです。

そのためには「強い心」を持っていなければいけません。「意思」です。不抜とは固くて抜けない精神です。落ち込んでも回復する精神力を持っていなければなりません。「堅忍不抜」とはこの気持ちのことです。

自分の人生にとって「何が良くて、何が悪かったのかなど、死ぬ時になってみないと誰にも分からない。ただ自分にとっての真実、それはその時、その時を精一杯に生きることしかありません。

7.まとめの言葉

皆さんは21世紀を生きなければなりません。21世紀は皆さんの時代です。「少子化時代の中で皆さんのチャンスは多い。」時代は皆さんの力を必要としています。大きな変革の中で埋没することなく、しっかりと実力をつけ、自分の場所を見つけ、その分野を照らす立派な人間になって欲しいと思います。「常に学ぶ」という謙虚な気持ちが重要です。

本当に皆、良く頑張った。良い生徒ばかりだったと思います。600名と言う極めて大きな集団の君たちが今日の元気ある浪速を作ってきたと思います。私は皆に浪速高校で学んでくれてありがとうと言います。立派に成長した君達をこのようにして送り出すことが出来たことを誇りに思います。皆、健康に気をつけて「我ら浪速、浪速で学んだ誇りを失うことなく頑張って欲しいと思います!」これを最後に申し上げ、名残は尽きませんが、重ねてお祝いを申し上げ、皆さんの健康と健闘を祈り、式辞と致します。